モチベーションを維持したいならコレ! 起業家・経営者が実践すべき基本の方法
毎日の仕事を気持ちよく、前向きに取り組むためにモチベーションを維持するポイント6つ
(2020/09/16更新)
仕事に取り組むためのモチベーションはとても重要であり、モチベーションが維持できている人ほど、活き活きと仕事をしているものです。
起業家や経営者は、時に孤独であり、時に一人で課題に立ち向かわなければなりません。体だけでなく心も疲れ切っているときでも、会社のため、社員のために力を振り絞ることもあるでしょう。
当記事では、起業家や経営者の方が仕事に前向きに取り組めるように、モチベーション維持の方法を具体的にお伝えしていきます。
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この記事の目次
モチベーションを維持する6つの方法
モチベーションを維持する方法は人それぞれですが、ここからは起業家や経営者が実践している方法を中心にご紹介していきます。
1.前倒しで仕事を進める
仕事にはスケジュールや納期がありますが、「納期」に追い込まれてしまうと、仕事に「やらされている感」が出てしまいます。逆に、前倒しで仕事を進めると、スケジュールを自分で決めた感覚になります。前倒しによって「自分の意志で仕事を完了させた」という事実がモチベーションへとつながるのです。
例えば、金曜日がプレゼンの本番だとするなら、火曜日に資料を完成させて、水曜日に内部関係者にレビューを実施、木曜日は予備日にしておく、くらいが目安です。多忙を極める起業家や経営者は、より仕事の優先順位が重要になります。自分の持っているタスクは見える化しておき、優先順位を付けやすいように整理しておきましょう。
また、「これは明日にやろう」と先延ばしにした仕事のほとんどは、今日できる仕事です。モチベーションを維持できている方の多くは、仕事のスピードを大切にしています。「常に前倒し」を意識して、優先順位を見誤らないように、タスクを消化していきましょう。
前倒しで仕事する癖がつけば、次の日に前日のタスクが残ることもありません。そうすると、モチベーションを維持したまま、スッキリとした気持ちで朝のスタートを切ることができます。
2.社員との会話を楽しむ
起業家や経営者が部屋にこもりきりで仕事をしていては、新しい刺激は生まれません。周りにいる部下や社員との会話を楽しむようにしてください。
ただし、社員は経営者を立てて話すため、本音のトークが常にできるとは限りません。まずはリモートでもいいので、社員と打ち解けられるような場を設けるといいでしょう。あまり話したことがない社員を集めて、時にはお酒を飲みながらなど、リラックスして語り合うことはストレス発散にもつながります。
また、社員と気さくに話すことで、経営者が気付けなかったアイデアやフレキシブルな意見を聞くことができます。会社経営のモチベーションの種になり、社員のモチベーションも上がって一石二鳥の効果があるのです。
3.たくさんの人に出会う
会話を楽しむのは、社内だけとは限りません。得意先や新規のお客様、飲食店で隣になった人など、たくさんの人に出会うことは刺激的です。初対面の人と話すことが億劫に感じるかもしれませんが、一歩足を踏み出すとたくさんの刺激が待っています。
モチベーションの維持が上手い起業家や経営者は、気に入った人とだけ会うのではなく、苦手だなと思った人でも、刺激をもらえるのなら積極的に会いに行きます。意外と心に残るキーワードを残してくれるものです。
たくさんの人と出会うことで視野や考え方が広がり、100人いたら100通りの考え方があるから面白いと思えるでしょう。自分にないものを感じられる刺激は、モチベーションの維持につながっているのです。
4.パワーが出る本を決めておく
優れた起業家や経営者ほど、たくさんの本を読んでいると言われています。実際に、本から学べることは多く、人生を変えるような本に出会ったことがある方もいるでしょう。
これまでに読んだ本の中で「モチベーションを上げてくれた本」だけは、常に手が届くところに置いてください。気に入ったフレーズを読み返すだけでも、モチベーションの維持につながります。良い本は知り合いの経営者や社員に紹介して、周りから感想をもらうことで、共通の話題として会話を楽しむこともできます。
5.オンのスイッチを作る
仕事にメリハリをつけるために、自分の中で「オン」になるスイッチを作りましょう。これは、スポーツ選手がよく利用している「ルーティーン」のようなものです。
例えば、「毎朝のコーヒーは自分が決めたブレンドで、お気に入りのコーヒーカップで飲む」といったことです。「コーヒーを飲むことでビジネスのスイッチが入る」と自分で決めておくことで、仕事モードに切り替えるきっかけになります。
モチベーションを高い位置で維持している起業家や経営者たちは、このスイッチをいくつも持っています。朝のスイッチ、疲れたときのスイッチ、気持ちをリラックスさせるスイッチなどです。なお、先に紹介した「本を読むこと」もスイッチの1つと考えることができます。
6.アクティブな趣味を持つ
毎日、夜遅くまで働いていて、土日も仕事している感覚が抜けないとストレスが溜まります。こういった方は、緊張状態にあるときはやる気があるのですが、ふと気が抜けたときに「モチベーションが一気に下がってしまう」ことがあります。
モチベーションを維持するためには、休むときにはしっかりと休むことが大切です。ただし、ダラダラするだけではリフレッシュになりません。モチベーションを維持できている起業家や経営者は、リフレッシュの仕方がとても上手いのです。
例えば、「平日の仕事終わりはスポーツジムに行く」「土曜日は早朝から釣りに出かける」「森林浴をする」といったアクティブな趣味の時間を作りましょう。自分だけのリフレッシュ方法を見つけるためには、さまざまなことに好奇心を持ち、チャレンジする行動力が大切です。
モチベーションを維持するための生活習慣
生活習慣を見直すことで、モチベーションを維持できます。当たり前に感じるかもしれませんが、モチベーションを維持できていない方は改めて見直してみましょう。
やはり適度な運動と睡眠は大切
昔は寝ていないことが美学とされる時代もありましたが、睡眠時間が短いからといって仕事ができるわけではありません。現代では時間を効率的に使って、生産性を高めることが重要です。仕事のスピードを上げて、しっかりとした睡眠時間を作るようにしましょう。
睡眠時間が少ないと、体だけでなく心が疲れやすくなり、モチベーションを維持できなくなります。早く寝て早く起きることが理想ですが、とくに優秀な経営者は朝が早いです。頭を使う仕事は午前中に寄せるなど、効率的にこなせるようにスケジュールを決めましょう。
また、深い睡眠を得るためには適度な運動がおすすめです。平日に時間が取れない場合は、土日だけでも体を動かす機会を作ってください。通勤時に1駅分早歩きするだけでも、十分な運動になります。いつもより歩幅を1.5倍くらい大きくするとより効果的です。
新しい情報を取り入れる
起業家や経営者の方は、目に見えるさまざまなものを「良い情報」として取り入れる力があるでしょう。しかし、自分の席から見える景色だけでは、新しい情報をインプットすることはできません。モチベーションを落とさないように、また好奇心を無駄にしないためにも、積極的な行動を心がけます。
新しい土地への出張なども効果的ですが、近場でも可能です。例えば、お客さんのところに訪問をした際に周りを歩いてみたり、その土地の図書館に寄ったりなど、普段と違うことをするだけでも刺激になります。目に見えるものすべてがビジネスのヒントであり、新しい情報を取り入れることでモチベーションを維持しやすい心を作れるようになります。
社員のモチベーションを上げるためのマネジメント
自分のモチベーションを維持するだけでは会社は元気になりません。ここからは、社員のモチベーションを上げるためのコツをご紹介します。
行動を認める
社員を褒めるときは「何が良かったのか」を具体的に伝えましょう。案件を獲得した際に「おめでとう!」と讃えてあげることも大切ですが、「今回は、何度も足を運んだことが活きたよね」や「課題が出たときにすぐに共有してくれたから助かった」など、社員の行動を認めることが重要です。こうすると、社員はモチベーションをより高い位置で維持することができます。
逆に、社員が失敗したときも同様です。「何やってんだ!」と怒るだけの行動では伝わりません。「何がダメだったと思う?」や「どうすれば失敗しなかったか?」など、行動を共に見直す姿勢が重要です。こうすることで、社員は次の仕事に向けてのモチベーションが上がり、失敗から学ぶこともできます。
元気を分ける
起業家や経営者のモチベーションが高いこと、これが社員のモチベーションを高める条件といえます。毎日エネルギッシュに働いている経営者の姿を見ると、社員も元気が出てきます。どれだけ疲れていたとしても、社員の前では疲れている姿をあまり見せないようにすることが大切です。
経営者のモチベーションが高い、よって社員のモチベーションが高くなる、その元気な社員を見てまた経営者は元気をもらえる、という好循環を引き起こします。組織全体のモチベーションが高い位置で維持されている会社が、強い会社です。
まとめ
モチベーションは、自分で管理できるものです。時には自分自身を騙すことで、モチベーションの維持を実現します。仕事中のスイッチの切り替えや、プライベートの時間の使い方など、リフレッシュしたり息抜きしたりすることも重要です。起業家や経営者の方は、社員のモチベーションを上げるためにも、モチベーションを維持する方法について改めて考えてみてください。
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(編集:創業手帳編集部)